この記事でわかること
- 商品ページに必要な5つの要素をAIで作る手順
- 人間が最後に手を入れて仕上げるポイント
- 商品が増えても対応できるテンプレート化のコツ
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EC運営の中で、商品の登録に時間がかかって困るという声はよく聞きます。検索で見つけてもらうためのSEOを意識したタイトルを考え、思わずクリックしたくなるキャッチコピーを練り、説明文を書き、検索結果に出る短い説明やURLまで整える。1点ごとにこれを繰り返すのは思った以上の重労働です。
ここを少しでも楽にしたいときに頼りになるのが生成AIです。商品の情報を一度入力するだけで、タイトルから説明文まで一気に下書きができます。AIに丸投げせず、最後の仕上げは自分の手で。そんな付き合い方が現実的です。
商品ページに必要な5つの要素を整理する
商品ページには、文章として作るべき要素が大きく5つあります。
- 商品タイトル:検索で見つけてもらう入口。SEOと魅力を両立させる。32文字前後が目安
- キャッチコピー:商品の魅力を一言で伝える短い文章
- 商品説明文:買う理由を納得してもらう本文部分
- メタディスクリプション:検索結果でタイトルの下に出る説明文。120〜160文字程度が目安
- スラッグ:URLの一部になる文字列。英数字とハイフンで、短く意味が伝わる形
5つをばらばらに作るとそれぞれに労力を使います。商品の情報を一度まとめて、AIに5つまとめて作ってもらうのが効率的です。
AIに入力する情報を準備する
良い下書きを作ってもらうには、こちらが入力する情報が大切です。商品の特徴、素材、サイズ、使い方を箇条書きでメモにします。誰に向けた商品で、どんな場面で使われるのかも一緒に伝えます。既存の商品チラシやパンフレットがあれば、その内容を読み込ませるのも有効です。情報がそろっていれば、AIの下書き精度は一気に上がります。
5つの要素をまとめて作るプロンプト例
AIには次のように指示します。
> 「以下の商品情報をもとに、SEOに強い商品タイトル・キャッチコピー・商品説明文・メタディスクリプション・スラッグをまとめて作ってください。タイトルとキャッチコピーはそれぞれ3案ずつ出してください。商品説明文は、お客様が買う前に知りたい情報を漏らさず、商品の魅力が伝わる構成で書いてください。メタディスクリプションは検索でクリックされやすい形に、スラッグは英数字とハイフンで、短く意味が伝わる形にしてください。」
このあとに、準備した商品メモを貼り付けます。タイトルとキャッチコピーは複数案を出させて選ぶと失敗が減ります。説明文の構成は商品によって変わります。アパレルなら使うシーン、食品なら味やこだわり、家電なら機能、と伝えるべき順序が違うので、構成自体はAIに任せて、出てきた下書きを読みながら整えるのが現実的です。
人間が最後に手を入れるポイント
AIの下書きは8割は使えますが、残り2割は人間の手で仕上げます。
まず、他社の似た商品との差別化ポイントを足します。「ここだけは負けない」という部分は、商品をいちばん知っている人にしか書けません。
次に表現の確認です。化粧品や健康食品なら、薬機法で「治る」「効く」といった医薬品的な効能をうたう表現は使えません。景表法では「日本一」「世界初」のような根拠のない最上級表現が問題になります。AIは平気でこの手の表現を出すので、必ず読み返しましょう。
最後に、お客様の声や自分の使用感を一文でも足すと、文章に体温が宿ります。
プロンプトをテンプレート化してルール化する
商品ページ作りで大切なのは、1点ごとに知恵を絞らないで済む仕組みを作ることです。
うまく下書きが作れたプロンプトは「型」として保存します。次の商品からは、商品メモの部分だけ差し替えて使い回します。アパレルなら「トップス用」「ボトムス用」、食品なら「お菓子用」「飲料用」のようにカテゴリごとに分けておくと、さらに精度が上がります。
社内でルール化するのも効果的です。「最上級表現は使わない」「価格や素材などの具体的な数字は必ず入れる」「お客様の声があれば添える」といった判断基準を文章にして共有します。誰が下書きを作っても同じ品質に近づき、商品が増えても仕組みで対応できます。
中級者向けの方法として、NotebookLMという生成AIに商品のチラシやカタログをまとめて読み込ませ、叩き台を作る方法もあります。さらに進んだ使い方として、AIエージェントに自社のルールを覚え込ませ、複数商品の下書きをまとめて作る方法も登場しています。これらの詳細は今後、別記事として執筆する予定です。
まとめ
商品ページはゼロから書くと気が重くなる作業です。AIに下書きを任せて最後の仕上げに集中する。良いプロンプトができたら型として保存し、次の商品で使い回す。この流れができれば、商品が増えても怖くなくなります。
まずは手元にある1つの商品で試してみてください。1点うまくいけば、次からは半分の時間で作れるようになります。
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Q&A
Q1. AIで作った商品説明文は、そのまま公開しても大丈夫ですか?
A. そのまま公開するのはおすすめしません。AIは平気で薬機法や景表法に触れる表現を出してきます。「治る」「日本一」「絶対」といった言葉が入っていないかは必ず確認します。あわせて、自社商品ならではの差別化ポイントを足すと、AIっぽさが消えて自分の店の文章になります。
Q2. ChatGPT・Gemini・Claudeのどれを使うのがいいですか?
A. どのAIでも十分にできます。普段から使い慣れているものを使うのがいちばんです。傾向として、ChatGPTは無難で読みやすい文章、Geminiはネット検索と組み合わせやすい、Claudeは長い文章の構成が得意、と言われます。同じ商品メモを3つに入れて、見比べる使い方も慣れてきたら試してみてください。
Q3. 商品の写真やチラシをAIに読み込ませることはできますか?
A. できます。ChatGPTやGeminiは画像を入力できるので、商品写真やチラシの画像を読み込ませて「特徴を読み取って、商品説明文の下書きを作ってください」とお願いできます。PDFのカタログを読み込ませるのも有効です。ゼロから情報をまとめ直す手間が省けます。

